2020/04/10 10:56


75/45 ピーニャ大短地 生成り 16,500円


▼ この扇子は扇面の素材の美しさ、扇いだ時の心地よい風が特別です

扇子の骨は竹です。75/45とは扇子の規格を表す数字です。75は長さで1寸を3㎝で計算するので、75は22.5㎝です。あとの45は外側の2本の親骨、中骨を合わせた骨の数です。65/40は19.5㎝で40本の骨です。

骨の数が多いので1枚ずつの骨が薄くしなりがよいので良く手に馴染み、柔らかい風がしっかりと送り出され、手も楽です。


▼ 扇面は手織りのピーニャ(パイナップル)繊維です。

ピーニャはフィリピンで手織をされている布でレッドスパニッシュという種類のパイナップルの葉を糸にして織られた73㎝の幅、1mで20gしかない軽い繊細な生地です。


レッドスパニッシュ
葉から繊維を取ります
この繊維を晒して白くして手で績み、糸にします。
画像青土より

そうして織られた生地を扇面にする為にアトリエ・Kinamiではドーサを引いて経糸と緯糸が動かないように固めます。
繊細な生地が傷まないように両耳に当て布を付けて細かいピッチで伸子をかけます。

▼ 今年は生成りとほぼ黒ともいえる憲法色に染めた扇面をご紹介いたします


▼ 最後に長くお使いいただく為に出来ればケースに入れて持ち歩く事をお勧めいたします。

扇面の上の部分を天といいます。ヘリとも言い、布の扇子は薄い紙で保護するように"ヘリ取り"をしてあります。それにしても布に紙。バッグに入れたりした場合、扇子で一番傷みやすい部分です。

 7寸用  7寸5分用 (こちらはアトリエ・Kiamiのショップでの販売になりますので、同時にお求めの場合は送料を引かせていただきます)


贈り物にも手描きの掛け紙をつけたたとう紙をご用意してございます。末広の縁起物でもありますので、お勧めいたします^^